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結城里音のBLOG

PixivにてSSを執筆している作家のブログになります。

恋は焦がれても、枯れることはない 2020.08.12

 恋愛を書くものとして、恋心は心のどこかに持っておくもの。そこで今回は、

恋焦がれることはあっても、恋枯れることはない。

 そんな話。

 

 

思春期特融の“どきどき”

 人間誰しもが、血気多感な少年少女の時代を過ごすもの。手が触れただけでドキドキ。好きな人と距離が息のかかる距離まで急接近!なんていう話は、少女コミックには定番な展開。
 そんな彼がとっさの機転で、ヒロインを守ってくれるのなら、惚れ込んでしまいます。呼吸するのもつらくなり、胸が締め付けられて、病気ではないのかと思ってしまうほどな恋をします。
 また、意中の異性がほかの子と一緒に歩いているだけでも、むっとしたり腹立たしい気持ちにもなります。

 本能的で野性的な本質的な性格が露わなこの年代は、命短し恋せよ乙女バリに恋愛に対して純真無垢で、体の本能に対しても従順になってしまいます。増して、学校に通いはじめて初恋なんてしようものなら、その人しか見えなくなります。
 まぁ、中にはモテすぎてしまったことによって、浮気性になってしまう場合もありますが。概ね一人の相手しか見えなくなります。

中学・高校・大学と進学するたびに、身も心も成長する。

 小学校や中学で初恋を経験した後は、高校。そして、大学や社会人としての生活が始まっていきます。早い人であれば、高校卒業と同時に結婚した人もいますし、その後離婚した人も当然います。
 高校卒業後の一年目というのはいろいろありすぎて、思考が追い付かない場合もあります。日々、稼ぐことに夢中で、あれほど愛したはずの彼女と疎遠になってしまう場合も……
 社会形態が目まぐるしく変わるこの世代は、心の成長の速度に応じて体も一気に成長していきます。また、その成長についていけない場合も当然ながらあります。第二次成長期にも入り、人によっては成長の速度が速過ぎて痛いくらいになる人もいます。

 そんな盛んに変わる年頃を経て大人になっていくと、一気に恋愛観が変わってきます。それは、社会人としていろいろなことを経験していくことで、理性が強く働き始めます。
 そのため、思春期や血気多感な頃のように、恋愛ができないようになってきます。恋愛に臆病になったとも言いますが、理性と経験を経たことで失敗せず、安定した家庭を築こうと考えるとも言えます。

恋愛にも慎重になるけど、恋焦がれることもある。

 大人になり、社会経験を積んだことで、慎重さを覚えて安定した未来を求めるようになります。そして、男女で考え方がより顕著になってきます。より個性が生まれてしまうため、好き嫌いがはっきり分かれることもあります。
 複雑な要因の絡みあいで、なかなか最良の相手に巡り合えないのもまたありますが、ひとたび恋が始まれば会うことがなくても声を聴くだけでも変わります。

恋に焦がれる

 と、こういう状況になります。
 相手の声の抑揚やトーン。微妙な変化で、相手を思いやることは誰しもができることですが、普段はそれを封印しています。
 何せ、殺伐とした世の中で、そんなことをしてしまえば、メンタルがやられてしまうことが多くなってしまいます。そのため、極力触れないように、受け流すようにして、精神の安定を図るようになります。
 そんな世の中でも、時々は立ち止まって、恋焦がれることや心が震えることをしてみてはいかがですか。