日々、感じるものすべてが、世界観を作る 2020.09.17
普段の生活で何気なく感じるものは、すべて小説の中の世界観として反映することができる…
“キャラクターの世界観は現実世界の踏襲”
そんな話……
肌に触れる感覚を再現すれば、キャラクターも……
普段、私たちが生活していくうえで、重要となってくる感覚。五感は、生きていくうえで重要な感覚をなしています。
見る・触る・味を知る・耳で聞くなどの感覚は、すべて生きていくために自然に備わっているものです。それが当たりまえで、日常的に使っていることでもあります。誰しもが使えることで、当たり前だからこそ、当たり前すぎるからこそ、そのことが目にとまりません。
キャラクターに対して重要な事柄なら、踏襲していく必要があります。キャラクターも人として、その世界の中で生きているのですから、長くいきたいでしょうし、触覚などの五感も当然あります。
空気を吸い、メインキャラ同士の会話をしながら、日々を過ごしています。なら、その物語を執筆する側の作家も、世界観に踏襲していければ、一番です。
キャラクターを一人の“ひと”として考えていくことで、執筆する段階で見えてくるものが変わります。そのキャラの過去を知り、語尾や口癖を知っていくうち、あたかもとなりにそのキャラクターがいて、こうだよ?といってくれるような感覚にすらなります。
それは、キャラクターをいかに踏襲するか、自分の中で思い描くかにもよります。そうすると、自分の中でキャラクターが自然と行動してくれるようになります。しかも、生き生きと行動をはじめ、それを言葉として小説に落とし込むことができます。
自分の感覚とキャラクターの感覚の“統合”
こういうと、おかしい人と思われてしまうかもしれません。それは、キャラクターとの親和性を高めることになるため、作家自身の芯が表面に出ることになります。
作家自身がどう考えて、どう行動するのか。それは、作家がどんな過去を経験してきたかにもよります。キャラクターにも過去があるように、作家自身にも過去があります。
なら、キャラクターの過去を追体験し、自分がもし体験したのなら…と思いを馳せることで、よりキャラクターのとる行動が想像できます。これはあくまでも一つの選択肢にすぎませんが、良好な未来を求めたい私は、たとえ、原作で悲恋であったとしても、良縁にしてあげたいものです。
その思いは、執筆の原動力となり、背中を押す足がかりになります。キャラクターと楽しいことをしたい。それは、好きなアニメキャラの数だけ存在します。不純な欲求かもしれません。
しかし、生物本来の寄り添える相手、もしくは好きなキャラとデートをしているような感覚で、執筆することで作家だけでなく、読者も楽しむことができます。
キャラクターが紡いだ言葉や行動を、小説にしていく……
ここまで、世界観を作るための足掛かりを執筆してきました。これは、誰しもが当たり前すぎて忘れてしまうことで、選択肢の一覧にすら乗らないことでもあります。本来、キャラクターも生きているのだとすれば、私たちと同じように感覚があってしかりということになります。
なら、それを踏襲しないわけがありません。そして、より多くの言葉を入れ込むと、その分量も多くなってしまうジレンマも抱えていますが、描いていて楽しいということになります。
作家が書いていて楽しいのであれば、読者も読んでいて楽しいという心理状態にしてくれることでしょう。そうして感情が伝達し、より多くの人の手に取ってもらえれば、これ幸いです。
今日より明日といった具合に、より楽しいい小説を書いていきたいものです……