イラストから抱くShort Story
キャラの印象や感情は、イラストからでも派生することができる。
‘第一印象だけで完結するのは、もったいない’
そんなお話。
第一印象はそのキャラを印象付けるきっかけ
この能力は、人が生まれながらにして持っている能力で、無意識に判断してしまう材料のひとつです。しかも、あまりにも無意識にやっているので、そこまで意識しないで終わってしまいます。
そのため、ぬるっとどこかに忘れ去られてしまうものです。普段生活しているうえでは、そこまで重要ではないので、忘れてしまって当然ですが。しかし、そんな内容でも、SS作家。結城里音としては、抽出することになります。
それは、単純な‘見る’という行為だとしても、私の性質上。じっくりと眺めることになります。それは、キャラクターの印象を‘文字’として出力する場合、私の感じた感覚を文字として置き換える必要が出てきます。
それは、小説の性質上、風を描くこともあります。風になびく髪や、風に翻るスカートなど、風を使ってキャラを魅力的に引き立てることもできます。それは、単純な数行の文字だとしても、キャラを魅力的に描くためには重要な文言となってきます。
その言葉は、言霊となり。読者に読まれることで、その脳裏に鮮明な印象を伝えることになります。そうして紡がれた文字は、いろいろな媒体で配信されることになるのです。
キャラの見た目から、気の強さなどがわかる。
イラストには、多くの情報が入っていて、キャラクターを象徴しているものでもあります。そのキャラたちは、釣り目に垂れ目。口角の高さから、いろいろとキャラ印象が変わってきます。
これは、当たり前なのかもしれませんが、その当たり前をより深く知ることで、より手足のように使うことができます。イラストレーターが丹精込めて作ったイラストには、そのキャラの感情が宿ります。
単純な一枚絵だとしても、キャラの強い印象や決意などが、イラストからあふれ出てきます。なら、隅々まで見ない手はありません。折角、丹精込めて作ってくれているのなら、微妙な質感やイラストの節々に至るまで、じっくり見たいものです。
しかし、そうしていくと……もっと深い部分が見えることになります。それは、このキャラに関しての過去が知りたくなります。
そうすると、よりSSが生まれる状況が増えてきます。このキャラにはどんな過去があったんだろう。どんな未来が待ってるんだろうと…
単純な妄想の範疇ですが、それは単なる妄想の範疇を越えてSSとして執筆することになります。そのキャラの過去を想像し、ストーリーを膨らませて、より魅力的なストーリーを構築することになります。
たとえそれが、私の空想上の産物だとしても、自分のために書くのであれば、それだけで十分です。
そして、この能力を用いれば、いろいろと発展性が見えてきます。それは、イラスト1枚からでも、シナリオが生まれるということです……
見た目だけで終わらせるのは、もったいない。
ここまでキャラの印象について、第一印象という観点から執筆してきました。イラストから得られるものは、単純な感情だけでなく、そのキャラに触れた感覚や匂い、それらを言葉にすることで、より形になっていくことになります。
書きなれていくことで、キャラの一枚絵からでも、ストーリーが生まれることができます。そして、いつしかそれが、執筆していくうえで、当たり前になってしまうのです。
奥が深く、いろいろな能力を複合的に使う、SS作家でした。