普段話 -伏線は回収するもの？しないもの？- 2020.08.06

　SS小説のリクエストを受け付けていく中での、悩みどころ。

“伏線を張ったら回収？NO回収？”

　今日はそんな話。

　SS小説のほか、小説や物語を作るうえで、重要となってくる伏線。物語を展開していくうえで、重要となる鍵となるフラグは物語が展開していくうえで、ところどころに張っていく鍵のようなもので、物語の終盤では回収することが多くなります。
　ご都合主義といったことを思う人もいますが、作家側からすれば回収しなければ、んーと考えてしまいます。伏線があるのだから、そこにオチとなる理由もしっかりとあって、しっくりくるものもあります。
　また、伏線を張ったままで回収しないものもあります。これは、読者の解釈に任せる方法です。そのため、答えはなく読者の解釈次第で、作家がオチを決めるということではなくなります。

　作家側からすれば、ある意味では楽といえますが、作家の中では書かずにはいられない人もいます。モヤッとしてしまうのです。作家自身の中ではオチが決まっているのに、それを書かずに曖昧のまま終わらせるのですから。
　一方で、悲恋や最悪のオチの場合には、わざとオチを曖昧にする場合も当然あります。その方が、オチとして未来を確定させるよりなら、読者側にキャラクターの未来を決めてもらった方が、幸せな未来が待っている可能性があります。
　丹精込めて作りこんだキャラクターですから、幸せな未来を送ってほしいのが、作家としての常です。（私の場合。）

　オチの種類は複数あり、一概に伏線回収がオチのひとつでもありますが、伏線回収だけではなく、物語の流れとして決着させる方法もあります。また、この方法は時代の流れとともに、変遷していくもので答えもなかったりアレンジすることで、作家オリジナルの描き方に変わっていきます。
　そのため、参考テキストをそのまま使うのではなく、一度自分で解釈を加えて知識へと落とし込んでいくことで、作家ならではの書き方へと昇華していくことができます。

　伏線の張り方も、回収の仕方も。作家ごとにどんどん変わり、枝分かれをしていきます。そのどれもが、書くことを楽しんで執筆している人や、仕事として売れるものを書いている人も、それぞれに方法があります。
　その時々に応じて、伏線を回収しないままや、回収したりと作品に合わせて伏線をやっていきましょう。

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