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結城里音のBLOG

PixivにてSSを執筆している作家のブログになります。

心の動きと‘カタカナ’と‘漢字’。そして‘ひらがな’

 世界的に見ても、日本だけが三種類の文字を使っています。三種類の文字…といっても英語などではなく…‘ひらがな’‘カタカナ’‘漢字’という三種類になります。そんなまれな国の日本語は……

「人の感情の機微に寄り添える言葉?」

 今日は、そんな話。

 


ほとんどの国は、一種類かあっても、二種類程度。

 日本の言語は大和言葉を発祥とし…(他にもあるかも…)て、日本固有の言語でした。漢文の到来までは、大和言葉を使い、貴族の間で会話がなされていました。
 そして、漢文が入ってきたことにより、大和言葉と奇妙に交じり合って、日本語が成長していくことになります。その過程で、日本では‘ひらがな’‘カタカナ’‘漢字’という三種類を使うことになっていくのです。

 では、どうしてそんなに分かれてしまったのか……
 実は意外と単純なことで、漢文が入ってきたとき、当時の人はしっかりと理解しようとお坊さんたちが、その漢字に対して‘フリガナ’を振るのです。発音や意味を理解しようと…そうすることで‘カタカナ’が生まれていきます。

 まさかの…しっかりと学ぶためにお坊さんが‘フリガナ’として使ったのが‘カタカナ’というオチです。まぁ、諸説あり。ですが…

 また、‘ひらがな’に関しても、素敵な生まれがあり。それは当時の貴族の女性の間で生まれたという説があります。
 それは、当時の貴族同士での恋愛事にも、漢文は用いられていたのですが、女性が恋文を贈るのにも、漢文を使ってしまっては、社交辞令のような形になってしまいます。
 ならばと、‘ひらがな’が生まれたというのが説のひとつのようです。

 恋文の想いを伝えるために‘ひらがな’が生まれたというのは、何ともロマンチックですね。平安時代の女性たちは、ロマンチックでもあったのです。それは、現代にも引き継がれていて……
 少し前になりますが……まるもじ。覚えてますか?あれも、女性の間で流行しましたね。そのように、女性の間で言葉が生まれてくるというのも、いいものです。そういう面からとらえると、ひらがなが女性発祥ということもうなずけます。


感情の機微に寄り添うために作られた?

 平安時代の貴族の女性は、恋文などに使うために‘ひらがな’を生み出しました。その思いを文字にしたため、意中の相手に伝えるためにひらがなを使い、一文字ずつしたためたのでしょう。
 それは、とてもロマンチックで、いろんなことを考えながら、その思いを形にしていったことが想像できます。
 そう考えると、お坊さんも、漢字をしっかりと覚えるために‘カタカナ’を、平安時代の女性は、想いを伝えるために‘ひらがな’を。それぞれが、当時の感情の機微を形にするために生み出されたといっても、過言では無いように思えてしまいます。

 そのため、日本語というのは、物語を紡ぐには最高の言語なのかもしれません。一つの国の中に三種類も言語があるのだから。話のレパートリーも増えていきます。
 そんな人の感情の機微に触れられる言葉をつかえている私は、幸せ者なのかもしれませんね。


最後に……感情の機微とは、言葉から生まれる。

 この執筆動画や普段話では、考えるための‘きっかけ’を提供していければと思います。解説動画やレビューはいっぱいあったとしても、自分のモノになるかどうかは、視聴者にかかってしまいます。
 その都度、調べて。違ったからダメだった…ではなく、‘応用’できるものは、なんでも応用していこうと、企画しました。

 その最初となる今日の普段話は、日本語には三種類の言語があるということをピックアップしてきました。その言語はそれぞれが、しっかりと理解するためのフリガナや、胸に抱いた想いを相手に伝えるためにと、考え出されたものでした。
 特にひらがなは、想いを相手に伝えるために、当時の女性貴族が発祥したとのこと。これほど人の感情の機微を表すのに、適した言語もありませんね。

 最近は、地頭力を求めるバラエティーも増えてきていますが、心や地頭力フェルミ推定を鍛えるため…また、考えるようになるきっかけになってくれることを、願っています。


 こちらの記事は、以下のURLから、執筆動画を視聴可能です。

https://youtu.be/K9sx2kTDjaQ