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結城里音のBLOG

PixivにてSSを執筆している作家のブログになります。

やきもちともいうけれど… 2020.09.06

 相手を思い思われ、心のつながりから起きる感情……

“好きだから・優れているからただそれだけ…”

 そんな話。

 

 

嫉妬とは……

 “自分よりも他人の方が恵まれていたり、優れていると思い、うらやみねたむこと”
 “自分の愛するものの愛情が他に向くのを、恨み憎むこと”

 “やきもち”とこういえば、可愛く感じますが、その実。嫉妬という本能に関連するものになってしまいます。
 自分よりも相手が優れ、恵まれていたりすると、途端に妬ましい感情が渦巻きます。これは、ある社会だからこそ沸き起こりやすいものとも言えます。社会主義がダメということではありませんが……

  • より良い評価を得るため。
  • より良い暮らしを手に入れるため。
  • より良い学ぶ環境を作るため。

 と、これらは必然的に“嫉妬”の感情を誘発する種になります。
 決して、これらが悪いということではありません。それが“行動原理”にもなり、社会を動かす根本にもなっていくので、この流れが止まってしまうと、日本経済がおかしくなってしまいます。

より多くのことを望み。“貪欲になる”

 日々新しいものが生まれ、新たなサービスも始まり、それを求めて人が動き始めます。それが社会経済を維持するうえで、重要な流れとなっています。これが好循環を繰り返す限り、社会経済はうるおい続けます。
 これには、人が貪欲にそれを求める必要があり、求められるものを作ることが必要になってきます。そのため、より売れるような“脚色”が入り、原作とはかけ離れたものになりかねないという危険性もはらんでいます。

 しかし、売れるために作るものと、読まれるために作るものは同義ではなく、より良い読まれるものを書いたとしても、それが収益となるのかといわれると、そうでもありません。そのため、購入者を意識した用意されたウケを狙った、おぜん立てのもとで執筆や販売がなされることになります。
 単純に、読まれるために作るのであれば、“手に取りやすいタイトル”や“目にとまりやすい文言”となります。そして、これが小説やラノベになれば、“魅力的なキャラ”に“構成”といろいろ複雑に絡んできます。

 日々、何作品も作られる中で、同じ作家同士でも、嫉妬が存在します。それは、自分に欠けているものが、相手には備わっている。それは、より魅力的な言葉を相手は書けるのに、自分は書けない・思いつかない。という状況が嫉妬を生みます。
 どうしてなんだと、自分を追い込んでしまい、かえって目標からかけ離れてしまうことも容易に想像できます。

嫉妬そのものはマイナスに働くけど……

 嫉妬の思いに駆られ、どうしてと悩み、堂々巡りを始めてしまうと、負の連鎖へと突入してしまいますが。ここで、朗報です。

 “嫉妬は着火剤”

 着火剤とは、キャンプなどで火種のもととなるもの……と着火剤の説明は置いておいて、嫉妬が着火剤というのなら、そこに答えがあります。

 嫉妬を抱く条件は、ここまで上げてきた通りです。

 “自分にないものを相手が持っていることを、妬ましく思う”
 “自分の愛した相手が、ほかの子へ向けての愛情になる”

 このどちらもが、自分には“なかった”もしくは“好意の方向が変わる”ということになります。そのことで、嫉妬を抱くことになります。
 どうして……と悩み、嫉妬の心にさいなまれ、本能のままで行動してしまう人が多くいます。その方が楽なのですから。面倒くさくなく、すぐに結果を得られ自分に利益のあることなのですから、そちらを選ぶことが多くなります。

 しかし、短期的に答えを導き出そうとすれば、その答えにつながってしまいますが。ひと呼吸を置いて考えると、嫉妬が生まれるということはいいことになります。
 なぜいいことか。それは、

 “自分に足りないものを理解し、求めているものを相手が持っている。もしくは得ている。ことを理解している”からです。

 人は理解し、行動した結果、そこへ至っていないことで、相手への嫉妬として巻き起こってきます。それは自然の摂理で、心を動かす原動力そのものです。しかし、使い方を間違えばストーカーにも執筆をやめるきっかけにすらなってきます。

 “言うは易く行う゜難し”

 なのですから、続けていくことこそが難しいのです。
 嫉妬の心を抱く。ということは、自分の改善点で今向き合うべき壁へとぶち当たったということになります。
 それは、あなたにとって越えるべき壁で、越えられた暁にはその高みへと至れます。しかし、今のままではその高みへと至れないですし、それが壁たるゆえんです。ではどうするのか。

 “あなたに越えられない壁はやってこない”

 ということです。気が付けて、目標とできるのなら、“越えられるはず”なのです。人の数だけ性格や個性がある世の中で、自分に合って相手にあることはざらにあります。
 その事柄一つ一つに嫉妬しますか?キリがありません。なら、それが越えられる壁なら、それを目標とすることができるのです。

 そういう視線で見ると、“嫉妬”も着火剤の役割を果たしてくれます。短期的に本能で解決するのではなく、見方を変えて自分が越えるべき壁として考えることで、よりできる人へと昇華していきます。

よく、学びは登山というけれど……

 最後に……
 人生。生きている限り、学び続けることがあります。多くの事柄に触れ、自分にはない、自分では得られなかった価値観に触れ、そこから新たな指針を取り込み、新たな自分を作っていくことになります。
 この人、すごいなぁ~って感じられるときは、多くあります。それは自分にはないものを“理解している”からこそ芽生える感情でもあります。自分を正しく理解し、自分にはないからこそ、嫉妬の感情を抱きます。

 嫉妬の感情を抱くことで、一時は越えられそうにない壁に見えるかもしれません。しかしそれは、遠近法でただ近くに見えているだけかもしれません。その実、そこまで苦労しなくてもたどり着けるかもしれません。
 到達すべき目標を決め、この人ならどう考えるんだろう。と考え続けると、自然と道筋が開かれます。

 何度となく、普段話で取り上げた。プラスの思考を意識することで、発展的な志向が生まれ、この人なら…と考えていくことでいつしか、その高みへ自分がたどり着いていることに気が付きます。
 そうすると、また新たな壁が見えてきます。それを繰り返すことで、止める選択をした場合の自分の未来と、雲泥の差へとたどり着けます。何せ……

 “言うは易く行うが難し”

 なのですから、止めてしまうのは簡単なのです。「やーめた。無理だよぉ」といって、止めてしまえばいいのですから。しかし、それではのちの発展は得られません。
 スポコンのような精神論なのかもしれません。しかし、その精神論があってこそ、新たな未来の発展へとつながりますし、道筋を示してくれます。

 用意された線路…ではなく、自分から線路を見つけ、よい方向へつながる分岐を選んでいければ、あっという間に高みへと昇ることができるかもしれませんね。