作りこまれたキャラだからこそ、執筆もはかどる。
キャラクターの設定が重要とは聞くけれど、その重要度はそんなに語られていません。そこで今日は……
『作りこんだだけ、キャラは歩き出す。』
そんな話。
一言でキャラを作るといっても、作りこみが重要となってくる。
世界観や時代背景を考慮したうえで作られるキャラクター。それは、読者が感情移入しやすいように、個性豊かなキャラクターが多く生み出されますが、その一つ一つが多くの要素が盛り込まれています。
単純な長所と短所だけではなく、過去の出来事によって抱え込んでしまったトラウマや、過去の出来事の影響で口調が変わってしまったりと、キャラクターには過去があることで、人間味が増すことになります。
そんな複合的要因から組み上げられるキャラクターは、一朝一夕にこう作ればいいというレシピがないのも難点で、より深く掘り下げれば人間味は増しますが、読者からすれば難解すぎるキャラになってしまいかねません。
一言で‘作りこむ’といっても、やはり限度があります。用法容量を守って、適宜使わないと、欠点も萌え要素として生きてきません。作りこみの内容が充実してくることで、発展させたショートストーリーも書きやすくなり、物語も派生しやすくなります。
長所があるのだから、短所もきっとある。
少し前にはチート級の能力を持った主人公が流行った時期もありました。異世界転生というやつですね。そんな流行も、うつせみに合わせて流れていくもの。チート級の能力は魅力ではありますが、それだけでは読者は離れてしまうもの。
チート級の能力があるんだもの、チート級の欠点があってもいいようなものです。ツンにはデレがあるように、ツンツンとしたムチの部分があったうえで、デレのアメの部分が際立ちます。
ただ、これには、欠点もあり。あまり極端すぎると、どんどんマニア向けになってしまうのです。まぁ。そういうのが好きという人もいますが……
コロコロと変わる世の中でも、ツンとデレは変わらず需要があるようで、根強い人気があります。特に、完璧女子の見た目をしているのに、趣味嗜好が致命的だったりと、萌え要素となり人気を博すのは知られているところですね。
そんな、ツンとデレのあるキャラにも、ほかのキャラ同様‘過去がある’
長所と短所は、誰しもが持っているもので、それをキャラクターに踏襲することで、人間味のあふれるキャラクターに仕上がります。しかし、それだけでは単なる薄っぺらいキャラになってしまうのです。
であれば、何が必要なのか。それは‘過去’です。
未来を生きるキャラクター達には、当然のように過去が存在します。過去があるからこそ、今のキャラクタ―があるのですから、そのキャラクター達になるまでには、多くのことを経験したはずです。
そこで得た知識を踏まえて、今のキャラクターがあるのだとすれば、そのキャラの昔にはこんな苦労があったのかと、掘り下げることも可能です。
それは、キャラクターを語るうえで重要なものとなり、その過去があることで、口調が変わったり、呼称や呼び方すら変わってしまいます。
そうして作りこまれたキャラクターは、より魅力的に見え、読者のファンもつくことが間違いなしです。
また、ショートストーリーを書く私としても、より掘り下げることができるために、楽しんで執筆することができ、必然的に読者を喜ばせるという答えを紡ぎだします。
より、作家が楽しく執筆し、一人でも多くの読者の心をほっこりとさせたいと思う、私なのでした……
こちらの記事は、以下のリンクから執筆動画として視聴可能です。まぁ。マニア向けですが、よろしくお願いします(`・ω・´)ゞ