キャラの個性は、語尾と会話に出る。
SS作品を執筆するとき、そのキャラに関して深く知る必要があります。それは……
‘キャラの個性は、語尾や会話に現れる’
そんなお話。
数溢れるソシャゲやアニメキャラ。すべてに個性がある。
個性と一言で言っても、その個性とは…調べてみると…
‘ほかの人と違った、その人特有の性質・性格。個人の特性’
‘その個体特有の性質’
という結果が出てきます。そのキャラを象徴するような個性は、イラストや会話など、いろいろなところから見えてきます。ここでは、複合的な視点から、キャラの個性についてピックアップします。
そのキャラそのものには、原作者が細部に至るまでこだわり抜いた、好きなものなどの個性が盛り込まれます。それは、普段の会話の節々から感じられることができます。
そのキャラを‘象徴’する話し方や、語尾に至る話し方によって、キャラクターが形作られていきます。それは、どんなソシャゲでもアニメでも同じことです。言葉の節々からは、そのキャラの過去に裏打ちされたセリフが、言葉。特に語尾に現れます。例えば……
‘~わ’や‘~よねぇ’など、普通の言葉からでも、印象が変わってきます。最初に挙げた‘~わ’が多く使われれば、それはお嬢様育ちか、貴族の出の印象を会話に持たせることもできます。
一概にこれを使ったからといって、お嬢様育ちとは限りませんが、複数の内容が絡んできます。それは、イラストです。
そのキャラを形作る‘イラスト’があることで、その語尾を印象として、補完することができます。しかし、このイラストとキャラセリフの相性は、時に違和感を生む場合もあります。
それは、見た目はお嬢様でも、男勝りみたいなセリフだったり、見た目は普通のJKだとしても、お嬢様口調だったりと、違和感を生みかねません。
まぁ、設定として、お嬢様が身分を隠して一般の高校へと進学した…なんて、設定でもあれば、話は別でしょうが。そのような設定のない場合には、違和感を生んでしまうことになります。
そんな違和感を生んだものだとしても、その違和感を好きな人も当然います。それが印象に残り、そのキャラが構築した世界観の中で、生活していくことになります。
作家の性。‘着色’には注意。
作家にとってついて回るのがこれ。‘着色’です。それは、魅力的なキャラほど、着色がはかどります。
抜群なモデルのようなキャラと、オトナなデートをするのなら、なおのこと。甘ーい一夜を過ごしたいものです。
そのような場合には、ついつい‘着色’という名の列車が‘暴走’しかねません。それは、多く暴走してしまえば、作家の好みに改変されてしまい、独りよがりな作品に落としてしまいます。
個人で楽しむ分には、それでいいでしょうが、こと。二次創作などのSSの場合。それが、下手をすれば‘キャラ像の曖昧さ’につながってしまいます。多くの思いを付け加えたことで、そのキャラ自身がぶれてしまうのです。
語尾や話し方に出る、その着色は読者にとって、‘違和感’でしかありません。あれぇ?と、読者離れになってしまいかねません。
それは、二次創作だけでなく、作家に共通する項目なのかもしれません。もともと、作家は‘想像力’が豊かですから……
有名タイトルならばこその‘着色には注意’
好きな嫁キャラが、突如語尾が変わったりすれば、何があったんだ?となってしまうのが必然。自分の思い描いていたキャラ像とは全く違うのですから、それはもう、別物です。
それが続いてしまうと、それこそ読者離れにつながってしまいます。リクエストの中から、読者の思い描くことが…完璧にとは私もできません。しかし‘寄り添う’ことは可能です。
読解力を駆使して、リクエストの影に隠れた、読者の意思をくみ取ることで、より深いキャラを描くことができます。それは、実に楽しく、頭の体操にもなります。記憶の整理をし、物語として構成し、一つの作品にするのですから。
しかし、魅力的なキャラになると、あの性が出てしまいます。そう、‘着色’です。着色とリクエストから得た意思を、うまく組み合わせていかなければいけません。
SS作家は‘欲’との闘い?
最後に、ソシャゲやアニメに至るまで、魅力的なキャラはたくさんいます。そんなキャラの二次創作小説を執筆する場合、どうしても自分の欲が入ってしまいかねません。
それは人としての本能なのかもしれませんが、そこでうまくブレーキをかけて読者のリクエストを反映した形で執筆。これが意外と難かもしれません。
着色という名のアクセルがあるのなら、それを抑えるブレーキも必要だなぁとおもう、今日この頃でした。